2006年08月14日

8月15日

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終戦記念日‥
「生き残った方が残酷なこともあるよ」
師匠がぽつんとおっしゃいました。

2日後の8月17日に出撃する予定だった師匠は先に飛び立つ友と
「先にいく」「後からすぐ行く」と言葉をかわしたそうです。
終戦の日からしばらくは、生きてしまった‥という思いが強く
どうやって死のうかという事ばかり考えていたのです。
実際、切腹や首吊りをした朋友も少なくないようです。

師匠の片方の耳は聞こえません。
空襲の時に聴覚を失ったのです。
目の前で小さな女の子やおばあさんが飛ばされ、
町から野犬や野良猫、さらにネズミまでが姿を消し、
人々はベルトも煮て食べたそうです。

戦後の混乱期を過ぎ、皆が貧しい時代に「茶」を志し、
やがて師匠の手には「花」が残ったのです。

「一人の人が花を見てきれいだ、と思い、家庭に飾り家族の心を癒し、職場に飾り同僚が癒され、やがて日本、世界中が花を飾って「きれいだなあ」と皆が優しい気持ちになれば、平和になるんじゃないかと思った」

「今でも戦争中の夢にうなされる事がありますよ」
とおだやかに話す師匠の平和への思い‥

停戦を前にして、さらに激しい攻撃を続ける意味はどこにあるのでしょうか
どうして壊しあわなければならないのでしょうか
放っておいても命はいつかなくなるし、割れない硝子なんてないのに‥

師匠はにっこりとし、おっしゃいました。
「孫(私の事をこう呼びます)に合う為に今まで生きてきたんですね」




posted by 双旬 at 10:21| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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